先月から水漏れが再発しているバスピアKAのサーモスタット混合水栓。雪が融けて作業のしやすい気温の日が続いていたので交換しました。
準備
水漏れの再発に関しては、前回の記事で書いた通りです。この時点ですでに部品等は揃えてありました。
バスピアKA Nシリーズ(?)の台付きサーモスタット混合水栓は洗面カウンターのカーブになっている部分に専用の台が付いていて、その上に台付きサーモスタット混合水栓が付いています。
サイズ的に市販されている水栓をポン付けはできないなと思い、去年お客様サポートに問い合わせたら、専用部品があるということで教えてもらいました。
準備したもの
- 台付きサーモスタット混合水栓 TOTO TBV03424J
- 兼用水栓台座スペーサー TOTO AFKK00948
- ナット締付工具 TOTO TZY15N
- ユニオンパッキン
- モンキーレンチ
- マイナスドライバー
この兼用水栓台座スペーサー(写真の左端)というのが専用部品で、TOTOのオンラインショップでは買えないそうで、設備屋の友人にお願いして取り寄せてもらいました。ただ、素材も塩ビのようだしアクリル板で自作してもいいんじゃないかなと思うくらいです。
写真にウォーターポンププライヤーが映ってるけど、必要ありませんでした。あと、交換作業の所でも記述しますが、他の工具を持っているならナット締め付け工具も必要ありませんでした。
問い合わせた時、TBV03423Jを使用、スパウトの長さが違うのでスパウトも必要と回答を頂いたのですが、TBV03424Jとの違いはシャワーヘッドと調圧弁なので24Jを選び、スパウトも必要なら旧水栓のものを付ければいいと思い準備しませんでした。
水栓は楽天でポイントを使って25,500円、必要だと思って買ったナット締め付け工具はAmazonで2,211円で購入しました。どちらも税・送料込。兼用水栓台座スペーサーは6千円ちょっと。
ユニオンパッキンは水栓を購入した店舗がサービスで付けてくれました。
約3万5千円の痛い出費です。
交換作業
まず、元栓(水道メーターの横)を閉めて古い水栓を外していきます。
洗面器カウンター下のカバーを外して、フレキ管の接続部分を確認。
うん、赤カビがひどい。こすっても落ちない。
上の写真の通り、穴の中にフレキ管のナットがあるので専用工具を買ったんです。そしたらなんと工具がほんの少しだけ大きくて穴に入らない。
まじか~と思い、設備屋の友人に相談して、削って工具入るようにするのが一番手っ取り早いんじゃない?と言う話に。
リューターを出してきて、作業の邪魔になるから写真の真ん中に映っているステンレスを外しました。
そしたら、台座ごと抜くことができました。ステンレスの板、洗面器カウンターを支えている部品だと勝手に思い込んでた。
掃除できない部分だから汚れがすごい・・・。
途中写真を撮り忘れてたのですが、上に引き上げてフレキ管のナットはモンキーレンチで外せました。せっかく買ったのでナット締め付け工具で座金を外しましたが、なかったらディープソケットとか使えばインパクトでさくっと外れると思います。
これで水漏れ水栓とはおさらば。新しい水栓を付けていきます。
ここで専用部品の兼用水栓台座スペーサーを使う時が来ました。新しい水栓と台座の間に挟んで使います。給水脚の幅に変更はないので、脚幅の調整は要りませんでした。
この状態のまま、フレキ管との接続部分で水漏れしないか確認したいので、混合水栓の止水栓を閉めて元栓を開けに行きました。
漏れがないことを確認して、台座を固定、その他パーツを付けたり、ストレーナーを掃除したりでほぼ作業終了。水温は温度計で確認したら問題なかったので、出荷時の状態から調整の必要はなかったです。
水量の調整(15L/分。説明書には洗面器1杯約15秒とあるが、家庭によって洗面器サイズが違うからあてにならない)をしたが、我が家の給湯器ではお湯がほんの少し水量が足りないような気がしました。
スパウトの長さ問題があるので、浴槽に水を流してみましたが30mm違うだけなので、問題なく使えそうなので、新しい水栓のスパウトを使っても大丈夫そうです。
スパウトを動かして、洗い場に水を落とせるか、洗面器カウンターに洗面器を置いて使うと邪魔にならない高さかなど確認しましたが、問題なさそうです。洗面器カウンターの中央(5本の凸の真ん中)から少しずれた位置(左から2本目の凸と真ん中の間くらい)に水が落ちるようになりますが、洗面器に水を貯めたりするのに困ることは今の所無いです。
取り付け完了です。
シャワーフックも新しいものが付いてきたので、交換しました。シャワーホースのクリップのようなものがなくなったのが地味に不便。
シャワーフックも経年劣化で黄ばんでいたので、白くなって気持ちが良いです。
古い水栓の説明シールを壁から剥がすのが大変で、糊残りを落とすのに時間がかかりました。新しい水栓もシールが付属していましたが必要ないので貼っていません。水栓カバーには最初から給湯温度設定のシールが貼られていました。
レビュー
数日使ってみて、新しいサーモスタット混合水栓(TBV03424J)のレビューというか感想的なもの。
水漏れしていた古い水栓は13年半くらい使っていて、その間フィルターの掃除は水側しかしたことがなく(お湯側が外れなかった)、その影響もあったのかはわかりませんが、水温が安定するまで少し時間がかかったり、お湯になったと思ってシャワーを使っていると水になりはじめたりと不安定になることが多かったです。
水栓が新しくなりお湯の温度は安定していて快適です。これはどの水栓に交換したとしても思うことだと思うのでレビューではないですね。
温度調整がTMJ46-3Bと比べると使いづらいというか、違和感がある。TMJ46-3Bはハンドルのノブの位置が40℃付近になっていて、ハンドルに温度目盛りがあったが、TBV034型は本体の上側に温度目盛りがちょっとあるだけで、とても見づらい。慣れなのかな。
切替ハンドルは軽くて良いけど、スパウトを洗面カウンターの中央側に向けているとスパウトと切替ハンドルが近いのと、スパウトがTMJ46-3Bの丸パイプ型より太いので操作がしにくいです。
シャワーは、あえてTBV03424Jを選んだのでコンフォートウェーブ1モードクリックなのですが、調圧弁が付いたからか浴び心地が物足りないです。節水型なのとシャワーから出る水が太い?感じなのもあると思いますが、今まで普通のシャワーヘッドだったのもあってか、もっと水圧欲しい!って思います。
ヘッドが大きいく、シャワーの穴と穴の間隔も広いので、優しい浴び心地が好きな人には良いのかもしれません。
ボタンで水を止めた後、かなりポタポタと残水がでます。少し動画を撮ってみたので、気になったら見てください。
交換の所でも書いたけど、シャワーフックについていたホースクリップがなくなったのが、地味に不便です。何気なく使っていたものが無くなると案外不便なんですね。
TMJ46-3Bはハンドルなどがメッキじゃなかったけど、TBV034型はほぼ全体がメッキでスパウトも太く平らで水滴が残るので跡が残りやすく、水垢が目立ちそうです。
まだ付けたばかりなのでしばらくはそのまま使うけど、シャワーヘッドはもしかしたら違うものを買うかもしれません。
水道使用量
おまけ。水漏れ前の水道使用量と水漏れ再発後の水道使用量を比較しようと思ってたんですが、水漏れが再発してから漏れてる分節水を気にするようになったからか、使用水量が減って水漏れの影響がどの程度あるのか参考にならない(笑)
水漏れ再発前の1月の水道使用量(12/8~1/8)
水漏れ再発後の2月の水道使用量(1/8~2/8)
水漏れ再発を確認したのが1/15で、水栓交換は2/13です。COVID-19が始まってからは温泉も行ってないので、比較期間中は毎日浴槽にお湯を張っています。
水漏れ再発の記事でも書いたけど、あの量の漏れ方だと一ヶ月1立方メートル程度の漏れになります。そのまま流して捨てていたら1立方メートル分、上下水道料金に影響が出ていたことになります。水道料金よりも浴室が常に濡れていることの方が問題な気もします。
次の検針が来たら、ここに交換後の使用水量を追加しようと思います。
検針日が来たので追記です。
使用水量は水漏れ発覚後の2月と変わりませんでした。水漏れが発覚してから節水を意識していたから、節水シャワーに変わっても変化無かったのかもしれませんね。
おまけ
最後に。超おまけ。どうせ捨てるのでTMJ46-3Bを分解してみました。
開閉バルブ部の取り換えはネットでも他の水栓などで見る機会があるけど、サーモスタット側などはあまり見ないので、これから部品交換する人の参考程度になれば。
お湯側のストレーナー(左下)が外れなくて一度も掃除したことがなかったのですが、茶色く変色していました。
TBV03424Jは止水栓が脚についていて、その周りがストレーナーになっているので止水栓を閉めた状態で外せて掃除がしやすいです。TMJ46-3Bは水栓に止水栓が付いていないので、掃除する時に元栓を閉める必要がありました。
水栓本体にクラックでもあるのかなって思って見ていたのですが、結局なさそうでした。
開閉バルブ部のOリングに水栓グリスを塗って付け直したら治ったのかもしれません。あとスペーサー(カチッとなる部品が付いている白いパーツ)が劣化していてうまく開閉バルブ部が入りきっていない事もあるそう。
結局、水温の不安定さのこともあったので、新しい水栓に交換して正解だったと思っています。
コメント